ガンマ補正はブラウン管(CRT)ディスプレイなどの非線形挙動のディスプレイシステムの埋め合わせをするために画像や映像フレームに施されるプレディストーション補正の種類です。CRTディスプレイの特性として、生成される輝度が入力電圧の線形関数ではありません。代わりに輝度はガンマと呼ばれる信号振幅の電力に比例します。ガンマ値は通常1より大きく、従ってディスプレイは低輝度ではゲインが低く、輝度が高くになるにつれ大きくなります。ガンマ補正IPコアはディスプレイの逆関数を入力信号に掛けて、元の入力信号に対して線形の輝度反応をもたらします。
いくつかのガンマ補正式と値は、TVやディスプレイシステムで使われています。プラズマ、LCOS(反射型液晶パネル)、DLP(デジタル光処理)ディスプレイはCRTディスプレイとは異なった変換の特性があります。ディスプレイそのものが線形特性を持つものもありますが、初期のガンマ補正が入力信号に施されている場合、ガンマ変換(通常、デガンマと呼ばれます)が必要になる場合もあります。
ガンマ補正IPコアは幅広くパラメータ化が可能な、マルチカラープレーンガンマ補正システムです。ほとんどのカスタムガンマ補正要件に対応します。