The System Management Bus(SMBus)は2線式のインターフェイスで、簡易なシステムと電源管理デバイスがシステムのその他のデバイスと通信することができます。プロトコルはI2Cバスプロトコルと互換であり、ボード上の電源ステータスや温度の監視、およびその他のセンサでしばしば使用されています。この参照デザインはSMBusマスタとWISHBONEバス間のブリッジを提供します。このデザインの主用途としては、WISHBONE準拠のオンボード・マイクロコントローラと複数のSMBusを持つ周辺コンポーネント間のインターフェイスが含まれます。
SMBusはI2Cから派生していますが、これら2種のバス仕様間には何点かの主要な違いがあります。2つの最も顕著な違いは、タイムアウトと最低クロックスピードの要件です。SMBusではClock-lowタイムアウト上限をマスタで25ms、スレーブで35msと定義しており、また最低クロックスピードが10KHzです。I2Cにはこのような要件がなく、マスタやスレーブはバスを無期限にLowに保持することができます。さらにI2Cのホールドタイムは0ですが、SMBusは300nsのデータ・ホールドタイムを規定しています。性能としては、SMBusは最大100KHzまでの動作ですが、I2Cの高速モードは最大400KHzまで対応します。他のマイナーな違いには、電圧レベルの立ち上り/立ち下り時間が含まれます。より詳細については、SMBusとI2Cそれぞれの仕様書をご参照ください。
このデザインはラティス参照デザインRD1046: I2C Master with WISHBONE Interface(WISHBONEインターフェイスを持つI2Cマスタ)に基づいていて、VerilogとVHDLの両言語が用意されています。