TSMAC (Tri-Speed Ethernet Media Access Controller) コアはギガビット・モード (1000Mbps データレート) 、または高速イーサネット・モード (10/100 Mbps データレート)で動作します。ギガビット・モードまたは高速イーサネット・モードの選択は内部レジスタ・ビットで設定します。
Tri-Speed イーサネット MAC はホストプロセッサとイーサネットネットワーク間でデータの送受信をします。イーサネットMACの主要機能は、イーサネット上でのデータフレームを転送時にIEEE 802.3規格に定義されたメディアアクセス・ルールに準拠します。逆に受信時は、イーサネットMACがフレーム内の異なる情報を抽出しFIFOインターフェイスを介し上位レイヤへ転送します。
G/MIIインターフェースが受信するデータはRxMAC (Receive MAC)で処理されるに十分なデータ量をバッファに格納します。有効なフレームの開始を決定するため受信フレームからプリアンブルとSFD (Start of Frame Delimiter) の情報を抽出します。RxMAC は受信パケットのアドレスをチェックし、フレームを FIFO へ転送する前に受信可能かどうかを確認します。有効なフレームだけが FIFO へ転送されます。この機能は次の 2 つの利点があります。フレーム転送時にシステムはFCS (Frame Check Sequence) を再計算する必要はなく、受信 MAC は比較的シンプルです。Tri-Speed MAC はエラーフリーのフレームを受信したかどうか CRC を常に計算します。
送信側では、Tx MAC は物理媒体へのアクセスを制御します。Tx MACは外付け Tx クライアント FIFO からデータを読んで、イーサネット・パケットにこのデータをフォーマットして、G/MIIモジュールに送ります。パケットが利用できることをクライアントが示すとき、Tx MAC は Tx クライアント FIFO からデータを読み、そして Tx MAC は適切なステートにあります。Tx MAC はデータの先頭にプリアンブルと Start-of-Frame Delimiter 情報、データの終わりに FCS を追加します。半二重オペレーションでは、Tx MAC は外付け FIFO から内部バッファに最初の 64 バイトデータを格納し、衝突時のデータ再送に備えます。SGMII Easy Connect コンフィグレーション・オプションは、ラティスのギガビット・イーサネット PCS IP コアにシームレスに接続するためにピンとロジックを加えます。