Lattice Press Release

ラティスセミコンダクター、車載アプリケーション向けに最適化した クラス最高のエンベデッドビジョン向けFPGAを発表

CrossLink-NX FPGAがADASや車載インフォテインメント製品に 高速MIPIインタフェースを提供

低消費電力プログラマブルデバイスで世界をリードするラティスセミコンダクターは、先進運転支援システム(ADAS)や車載インフォテインメント(IVI)システムなどの車載アプリケーション向けに新FPGAを発表し、受賞実績のあるLattice Crosslink™-NXファミリをさらに拡充したと発表しました。新CrossLink-NX FPGAは、技術的に進化を遂げている自動車向けエンベデッドビジョン製品にクラス最高の低消費電力、小型サイズ、高性能I/O、高い信頼性を提供します。Lattice CrossLink-NX FPGAは現在、同クラスのFPGAで唯一、最大10GbpsまでのMIPI D-PHYインタフェースに対応しています。

自動車業界では、車の機能を拡張するために新技術の採用が急速に進んでおり、ADASセンサ市場だけで2020年から2030年の年間成長率が11.7%、2030年の市場規模が408億米ドルに達すると予測されています注1。こうしたレーダー、LiDAR、カメラ・センサの多くは、長年にわたり数十億個のモバイル機器に使用されてきたMIPIデバイスのスケールメリットを活用するため、MIPIインタフェースを採用しています。

ラティスセミコンダクターのシリコン・プロダクト・マーケティング担当ディレクタのJay Aggarwalは「車載システムの機能と複雑さが高まるにつれて、内蔵されるセンサやディスプレイの数も増加しています。これにより、車載システムの設計時に画像データを迅速かつ確実に処理し、リアルタイム性能を提供することによって、魅力的で安全性を重視したユーザー・エクスペリエンスを実現することが技術的課題となっています。新しいCrossLink-NX FPGAは車載動作温度への対応、クラスをリードする高性能なハードウェアMIPIインタフェース、低消費電力、高い信頼性により、車載エンベデッドビジョン・システムに最適なプラットフォームとなっています」と述べています。

Tata ElxsiのFPGAソリューション担当プラクティス・ヘッドのK. Ganesh Rao氏は「ますます複雑になるADASシステムの性能/データ帯域要件を満たすために、設計者は信号の分岐、複製、イメージセンサ出力のアグリゲーションや、メインADASプロセッサからエッジAI処理をオフロードできる低消費電力ハードウェア・プラットフォームを必要としています。Lattice CrossLink-NX FPGAはこうしたアプリケーションにとって魅力的な選択肢であり、私たちはラティスがこのフレキシブルなエンベデッドビジョン・プラットフォームの車載グレード版を発表したことを嬉しく思います」と語りました。

車載アプリケーション向けCrossLink-NX FPGAの主な特長:

  • 車載認証と高い信頼性:グレード2(周囲温度 = 105℃)のAEC-Q100認証済みで、同等の競合FPGAと比較して100分の1のソフトエラー・レート(SER)を提供することから、CrossLink-NX FPGAは技術的課題の多い環境で、安全かつ確実な動作が必須となるミッション・クリティカルなアプリケーションに最適
  • 低消費電力動作:CrossLink-NX FPGAはFD-SOI製造プロセスとFPGAアーキテクチャのイノベーションを活用し、電力効率を向上するLattice Nexus™ FPGAプラットフォームをベースとしており、同等の競合FPGAと比較して消費電力を最大75%低減。低い消費電力により、高温で動作するADAS / IVIアプリケーションの熱設計に余裕を提供
  • クラス最高の性能:CrossLink-NX FPGAは以下の3つの主要機能を含む高い性能を提供
    • 高速I/Oサポート:CrossLink-NX FPGAはMIPI、PCIe(5Gbps Gen 2)、DDR3メモリなどの複数の高速I/Oをサポートすることから、エンベデッドビジョン・アプリケーションに最適
    • インスタント・オン:長いシステム起動時間が許容されない車載ディスプレイなどのアプリケーションに対応するため、CrossLink-NX FPGAは3ミリ秒での超高速I/O起動、15ミリ秒未満での全デバイス起動を実現
    • 高いロジック対メモリ比:CrossLink-NX FPGAはクラス最高のロジック対メモリ比を実現しており、1ロジックセル当たり170ビットのメモリを使用し、画像データを高効率で処理
  • 小型パッケージ:CrossLink-NX FPGAは同等の競合FPGAと比較して、サイズを最小で10分の1に低減し、スペースに制約があり可能な限り小さいICが必要な車載システムに最適
  • 使いやすさ:FPGAを活用したシステム設計時間短縮のため、CrossLink-NX FPGAはエンベデッドビジョン・システムの容易で迅速な設計を可能にするLattice Radiant®(バージョン2.2.1)とLattice Propel™(バージョン1.1)ソフトウェア・ツールの最新バージョンに対応。さらに、CrossLink-NX FPGAはLattice mVision™ / sensAI™ソリューション・スタックにも対応しており、設計者は両スタックのモジュラー型ハードウェア・プラットフォーム、リファレンス・デザイン、ニューラル・ネットワークIPコア、カスタム設計サービスの活用し、車載向けビジョン・システム設計のさらなる迅速化が可能に

本プレスリリースで紹介した新CrossLink-NX FPGAとラティスのその他の製品や技術の詳細については、下記ウェブページをご覧ください。

ラティスの車載システム向けソリューションの詳細については、下記をご覧ください。www.latticesemi.com/ja-JP/Solutions/SolutionCategories/Automotive

ラティスセミコンダクターについて

ラティスセミコンダクターは低消費電力プログラマブルデバイスで世界をリードしています。ラティスは成長を遂げている通信、コンピューティング、インダストリアル、車載、コンシューマ市場のエッジからクラウドまでのネットワーク全般で、お客様が直面している課題を解決します。ラティスの技術、長年にわたるお客様との関係、ワールドクラスのサポートへのコミットメントは、お客様がイノベーションを迅速かつ容易に活用し、スマートでセキュアなコネクテッド・ワールドを創造することを可能にします。

ラティスの詳細については、www.latticesemi.com/ja-JPをご覧ください。LinkedInTwitterFacebookYouTubeでも情報を提供しています。

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