ラティスセミコンダクター、新製品Certus-NXを発表 低消費電力汎用FPGAを再創造
- Lattice Nexus FPGAプラットフォームの第2弾製品をわずか6か月で発表
- 小型パッケージで業界最多のI/O数を実現
低消費電力プログラマブルデバイスで世界をリードするラティスセミコンダクターは、新しいLattice Certus™-NX FPGAファミリを発表しました。新製品は同等の競合FPGAと比較して1 mm2あたり最大2倍のI/O(入出力)密度を提供し、I/O密度の面で汎用FPGA市場をリードします。Certus-NX FPGAはクラス最高の低消費電力、小型パッケージ、信頼性、インスタント・オン性能と、データ・コプロセッシング、シグナル・ブリッジング、システム制御で必要なPCI Express (PCIe)とギガビット・イーサネット・インタフェースをサポートします。Certus-NX FPGAは産業機器のデータ処理から、通信インフラのシステム管理に至る広範なアプリケーションをターゲットとしています。Certus-NXデバイスは28nm FD-SOIプロセス技術を使用した業界初の低消費電力FPGAプラットフォームであるLattice Nexus™プラットフォームで開発されたFPGAファミリの第2弾製品です。ラティスの新しい製品開発戦略に基づき、第1弾製品ファミリの発表後わずか6か月で、第2弾ファミリのCertus-NXを発表しました。
The Linley Groupの主席アナリストのLinley Gwennap氏は、「Certus-NXは他とは一線を画すユニークで革新的な機能を提供します。同様のゲート数を持つ競合FPGAと比べ、Certus-NXはパッケージの大幅な小型化、I/O密度の向上、消費電力低減を実現しています」と語りました。
ラティスセミコンダクターのプロダクト・マーケティング担当ディレクターのGordon Handsは、「Lattice Nexus開発プラットフォームのシステム、アーキテクチャ、回路レベルの技術革新により、私たちは新製品をより速いペースで発表しているほか、お客様がアプリケーションの性能と消費電力ニーズを最適化できるよう、より多くのオプションを提供しています。Certus-NXはクリエイティブな新製品の設計に必要な、並列処理性能とフレキシブルなI/Oを組み合わせて提供することにより、汎用FPGAに対して開発者が求めるべき機能を明確に再定義しました」と語りました。
インダストリアル・オートメーションや5Gなどの技術トレンドにより、さまざまな市場の開発者はネットワーク・エッジで動作するアプリケーションにプロセッシング機能やブリッジ機能を追加するために努力しています。こうしたトレンドに的確に対応するために、PCIeやギガビット・イーサネットなどの一般的なインタフェースをサポートする低消費電力プロセッシング・ハードウェアが求められています。また、デバイスの開発者は製品開発期間の短縮に必要な、ハードウェア、ソフトウェア、IPを1ヶ所から提供される使いやすい開発プラットフォームを求めています。
Logic Fruit TechnologiesのCEOのSanjeev Kumar氏は、「主にFPGAを扱うデザイン・ハウスとして、私たちは5GやIoTシステムなどの多くのアプリケーションで、チップ間の接続にPCIeやギガビット・イーサネットなどのシリアル・プロトコルの採用が増加しているのを実感しています。ラティスの最新世代FPGAであるCertus-NXは、消費電力とパッケージサイズを抑えながらこうしたインタフェースをサポートし、高いI/O密度を提供しています。このFPGAにより、私たちは技術的課題の大きい新たなチップ間接続や、性能に対するお客様のニーズに迅速に対応できるようになります」と語っています。
Lattice Certus-NX FPGAファミリの主な特長
- フォーム・ファクタが最大3分の1:Certus-NX FPGAは基板サイズへの影響を最小限に抑えながら、小型なデザインに容易に組み込めます。例えば、Certus-NX FPGAはわずか36mm2のサイズでPCIeに対応しています。同じファミリで最も小型のパッケージを使用する場合でも、Certus-NX FPGAは同等の競合FPGAと比較して1 mm2あたりのI/O密度を最大2倍に向上し、チップ間のブリッジ向けにより高いフレキシビリティと堅牢なサポートを提供します。
- 多彩なI/Oインタフェース機能:開発者はラティスの広範なCertus-NXのIPライブラリにアクセスできます。Certus-NXで提供される優れたIPブロックは以下の通りです。
- 他社FPGAと比較して最大70%高い性能の1.5 Gbps差動I/O
- 5 Gbps PCIe、1.5 Gbps SGMII、1066 Mbps DDR3対応。開発者はCertus-NX開発ボード上でこれらのIPブロックを検証でき、Certus-NX FPGAのターゲット・アプリケーションで一般的に使用されるインタフェースの実装を容易にします。
- 堅牢な認証と暗号化―権限のないアクセス、変更、コピーからデバイスのビットストリームを保護するため、Certus-NX FPGAはクラス最高のECDSA認証とAES-256暗号化をサポートし、製品のライフサイクルを通じてデバイスを保護します。現在、Certus-NX は ECDSA 認証をサポートする最小のFPGAになります。
- 消費電力を最大4分の1に低減:Certus-NX FPGAはプログラム可能なバック・バイアスを持ち、アプリケーションのニーズに応じて高性能モードあるいは低消費電力動作モードをユーザーが選択できます。同等のFPGAと比較して、消費電力を最大4分の1に低減します。
- インスタント・オン:Certus-NX FPGAは同等の他社FPGAと比較して、SPIメモリからのコンフィギュレーションが最大12倍高速です。個々のI/Oはわずか3ミリ秒で起動できるほか、デバイスの性能に応じてわずか8~14ミリ秒でチップ全体の起動が行えます。
- 高い信頼性:損傷や損害を防止するためにデバイスに期待通りの性能が求められる、セーフティ・クリティカルなインダストリアル/車載アプリケーションでは、信頼性の高さが必要です。Certus-NX FPGAは同等のFPGAと比較して最大100倍優れたソフトエラー・レート(SER)耐性を提供します。また、インダストリアル・アプリケーションでの使用に必要な動作温度に対応しています。さらに、ハードウェアでECCとSECもサポートします。
- 使用と設計が容易:Certus-NX FPGAはユーザーによる迅速で効率的なアプリケーション開発を可能にする、クラス最高のツールと機能を統合した、使いやすい統合FPGA設計環境であるLattice Radiant®ソフトウェアでサポートします。
ラティスはサンプルを一部のお客様向けにすでに出荷しています。詳細については、http://www.latticesemi.com/Certus-NX をご覧ください。
ラティスセミコンダクターについて
ラティスセミコンダクターは低消費電力プログラマブルデバイスで世界をリードしています。ラティスは成長を遂げている通信、コンピューティング、インダストリアル、車載、コンシューマ市場のエッジからクラウドまでのネットワーク全般で、お客様が直面している課題を解決します。ラティスの技術、長年にわたるお客様との関係、ワールドクラスのサポートへのコミットメントは、お客様がイノベーションを迅速かつ容易に活用し、スマートでセキュアなコネクテッド・ワールドを創造することを可能にします。
ラティスの詳細については、www.latticesemi.com/ja-JP をご覧ください。LinkedIn、Twitter、Facebook、YouTubeでも情報を提供しています。
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