Lattice Blog

Share:

組込みビジョンを設計がこんなに容易に!

VIP - Designing Embedded Vision: It’s That Easy
Posted 05/24/2018 by Dirk Seidel

Posted in

Video Interface Platform

市場投入の時間を短縮し、開発時間やコストを短縮するには、多くの電子機器の設計において迅速な試作が必要になります。そのためには設計者が既存のハードウェアやソフトウェアの構成ブロックを再利用しなければなりません。ビジョン技術の導入によって、組込みビジョン多くの設計エンジニアが経験してきた道をさらに複雑化しました。これらの新しい組込みビジョンの課題に直面して、自動車、産業、コンシューマなどの各部門の設計エンジニアは私たちの暮らしをより便利にするソリューションを探しています。

組込みビジョン技術は今や新しいものではありません。カメラや画像処理技術はもう数十年も存在しています。10年前は、組込みビジョン技術は主に比較的高度に特殊化されたアプリケーションで使用されていました。今ではそれらの技術は主流でより手頃となり、マシンビジョンや先進運転支援システム(ADAS)、ドローン、ゲーム、監視やセキュリティ、仮想現実(VR)、医療機器、AIなど様々な新しいアプリケーションで利用されています。とくに、最新ロボットと機械学習の導入とインダストリー4.0産業モデルへの移行は、組込みビジョン向けの新しいアプリケーションの扉を開きました。

では今は何が変わったのでしょうか?スマートフォンの急成長とモバイル対応の技術の幅広い普及です。これらのモバイル対応技術(高性能、低コスト、低電力プロセッサ、そしてセンサの豊富な選択肢など)はすべて、組込みビジョン革命を促進させます。設計者は今では電力を最小限に抑えながら、小型で高性能をもたらす低コストプロセッサおよびFPGAから幅広く選択することができます。その結果、多くの接続上の課題が新たに生じることになります。

設計者が必要なものは、高度な並列計算が可能な高性能で“クラス最高”のコプロセッサのロジックリソースを提供する柔軟なソリューションです。このソリューションはスケーラブルで低コスト、電力消費は最小限に抑え、幅広いI/O規格とプロトコルに対応する柔軟な接続を提供する必要があります。 

ラティスはこれらの困難に取り組んでいます。VIPと呼ばれるビデオインターフェースプラットフォームは組込みビジョンアプリケーション向けの革新的で迅速な試作システムです。このシステムは当社の主要製品であるECP5 FPGAと搭載したFPGAプロセッサボードと複数の出入力ボードが含まれています。システム設計者は入力ボードと出力ボードを容易に組み合わせ、試作システムを素早く作成することができます。

VIPのコアはECP5 VIPプロセッサボードです。設計者は3つの入力ボードのうち1つに接続することができます:

  1. CrossLink VIP 入力センサボード(デュアル画像センサ搭載)
  2. HDMI VIP入力ブリッジボード
  3. DisplayPort VIP 入力ボード.

出力側では設計者は以下に接続可能です。

  1. DisplayPort VIP 出力ボード 
  2. USB3-GigE VIP 出力ボード(USBとギガビットイーサネット接続を提供)
 

全てのボードは2つの60ピンコネクタを通して簡単に接続できます。これらの規格化されたコネクタは配線を排除し、迅速な試作ハードウェアの構築を手助けします。

例:

  • 組込みビジョン設計者は DisplayPort VIP入力ボードとHDMI出力ボードから選択して簡単にDisplayPort から HDMIへのブリッジを構築でき、両方のプロセッサボードに接続できます
  • デュアルセンサ入力ボードとUSB3 GigE VIP出力ボードをECP5プロセッサボードに接続することにより、USBやギガビットイーサネット接続が可能なネットワークや監視カメラが実現

“こんなに容易に!”

さらにラティスは直接またはサードパーティのエコシステムを通じて複数のIPブロックを提供し、設計者の課題をより簡単にします。サードパーティのVIP エコシステムは商用グレードの画像信号処理、ネットワークスタック、GigE Visionなど、様々なセンサ入力ボードと組込みDisplayPort (eDP) IP.を含みます。

VIPは迅速な試作向けの高度に柔軟なソリューションを求めるシステム設計者に理想的なツールです。

より詳しい情報は、VIPウェブページをご覧ください。

Share: