リード-ソロモン・コードはFEC(Forward Error Correction)の作動に使用されます。FECは受信側でエラー訂正ができるように送信前にデータ内に制御用の冗長性を持たせます。冗長データ(チェック・シンボル)は受信側へオリジナル・データと一緒に送信されます。リード-ソロモン・デコーダは受信側にて送信エラーを訂正するのに使用されます。このタイプのエラー修正はDVB(デジタル・ビデオ放送)や、オプティカル・キャリア(すなわちOC-192)などのデータ通信アプリケーションにおいて広く利用されています。
リード-ソロモン・コードは、フォーマットRS(n, k)に書き込まれます。k及びnはそれぞれコードワード及びブロックにおけるインフォメーション・シンボルの数、そしてトータルのシンボル数です。コードワードにおけるそれぞれのシンボルはwsymbビット幅です。リード-ソロモン・エンコーダ出力の最初のkシンボルはインフォメーション・シンボルで、最後のn-kシンボルはチェック・シンボルです。出力でインフォメーション・シンボルが変らず、チェック・シンボルが後続するこのタイプのエンコーダはシステマティック・エンコーダと呼ばれます。下図はシステマティック・エンコーダの動作を示しています。