ホストアダプタは、PCカード/PCM-CIA/CompactFlash標準に定義された4種のアクセスタイプを全てサポートします。ISAバス用メモリとIOアクセス、共通メモリ、PCカード/PCMCIA用属性メモリとIOのアクセスです。本ホストアダプタを使用することでホストCPUが、PCカード/PCMCIA及びCompactFlashカードへアクセスが可能になります。いくつかのユーザインターフェイス・オプションがあります。最も基本的なタイプはオンチップ接続用に最適化した単純なユーザインターフェイスです。ユーザインターフェイスは汎用のマイクロプロセッサ・インターフェイスをモデルとしています。
コアは他のCPUバススレーブと統合して他のエンベデッドCPUへ直接インターフェイスもできます。サポートするCPUは、ARM(AMBA AHBバスと)、PowerPC(60xバスやMPC860バス)、MIPS(SysADバスやECインターフェイス)、ARC及び日立SH2、SH3と SH4エンベデッド・プロセッサです。
ホストアダプタは、PCカード/PCMCIA/CompactFlash用の、異種の共通メモリアクセス、属性メモリアクセス及びIOアクセスをサポートします。また、CompactFlashでTrue IDEモードをサポートします。CPUやユーザロジック用にアクセスするアドレス空間を選択するために、異なるチップ選択信号が備わっています。
カードインターフェイスは8ビットか16ビットに出来るのに対し、ベーシックCPUインターフェイスは32ビットまたは64ビットに出来ます。CPUによるバースト及びシングルデータアクセスをサポートします。CPU要求が32ビットデータをカードから読み出す際は、ホストアダプタはCPUへ32ビットデータを集めるために複数回の8ビットまたは16ビットの読み出し操作を行います。CPUがカードへ32ビットデータを書き込む際は、ホストアダプタは全データをカードへ書き込むために複数回の8ビットまたは16ビットの書き込み操作を行います。バーストアクセスはホストアダプタではサポートされていません。
直接アドレス・マッピングが、チップセレクト入力信号によって選択されたアドレス空間とともにホストアダプタに備わっています。お客様の要求に応じてカスタムのアドレストランスレーション構成も提供出来ます。
ホストアダプタは2つのクロック・ドメインで動作します。ユーザインターフェイス・クロック・ドメインとカード・インターフェイス・クロック・ドメインです。ユーザインターフェイス上の全I/O信号は、ユーザインターフェイス・クロックの立ち上がりエッジで処理されます。カードインターフェイス上の全 I/O信号は、カードインターフェイスの立ち上がりエッジで処理されます。クロック・ドメイン間でデータ転送を行う際は、リクエスト/アクナレッジと二重同期が使用されます。この設計アプローチで、カードインターフェイスが低速クロック周波数で動作しても、ユーザインターフェイスは高速CPUバスクロック高周波数で動作します。